2017年11月28日火曜日

【 三日月の恋 バスツアー2日目 】〜 まんじりともせず朝を迎えました 〜

【 三日月の恋 バスツアー2日目 】〜 まんじりともせず朝を迎えました 〜
皆さんには朝食の後集まってもらい、お伝えし、これからのことを考えていただきました。責任者として、病院でご本人の確認をし、ご親族に連絡しました。到着されるのはお昼になるそうです。僕はこういう状況で、この先旅を続けるのは難しいと思う一方で、頌子さんのとても穏やかで美しく、少しほほえんでいらっしゃる菩薩のようなお顔を拝見し、そしてまた、今回の三日月の恋の小松女院の慰霊のお祭りを心から楽しみにしてらっしゃたことを想い、つらく悲しく、心から楽しめないかもしれないけれども、頌子さんの魂とともに、最後まで旅を続けることもご供養になり、頌子さんも喜ばれるのではないかと言う話もしました。そして1人も欠けることなく、予定通り旅を続けることを皆さんで了解しました。
僕と森下さんが病院に残り、親族の方をお待ちし、状況をご説明して、頌子さんをお渡しした後、小国の金子さんに車で送っていただき皆さんを追いかけました。
皆さんは予定通り大分県玖珠町に入り、今回のツアーにとても力になってくださった駅前の[CD屋アサダ]さんに立ち寄りました。「三日月の恋」が流れ、関島秀樹コーナーまで作っていただきました。



街中には金太郎や桃太郎像があり、《童話の里》と言われています。と言うのも“日本のアンデルセン”と言われる児童文学者で「夕やけ小やけ」の作詞者でもある[久留島武彦]の出身地で記念館があります。わらべの館もあります。お昼は古い町並みにある、その名も[金太郎]と言う味のある、店内には懐かしいものや、可愛い手作りのものがいっぱい並んでいる食堂でおいしい食事をいただきました。









ここは[豊後森]と言う駅で、鉄道ファンには見逃せない大きな《操車場跡》とSLも残されています。豊後森鉄道ミュージアムに行き、玖珠と小国を結んでいた「宮原線」のお話などを河野さんから説明していただきました。







それから[ハ鹿(やつしか)酒造]という造り酒屋に立ち寄りました。ここでようやく皆さんと合流できました。おいしい日本酒を試飲させていただき、小国では[河津酒造]の“一本〆”を早速買われた頌子さんだったら、また美味しい地酒を見つけて買っていかれただろうな〜と思いました。僕は名前に惹かれて“銀座のすずめ”という焼酎を手に入れました。



明るいうちに大名行列 御幸神が町中をねり歩きます。雨も上がり月も出て、神事が始まりました。相撲大会、手作りの芝居小屋も出来上がり、子供たちの鐘と太鼓の演奏、地元の方たちが登場する名物の素人芝居も大受けです。屋台が並び子供たちから若者も帰ってきて、お年寄りまで、瀧神社の秋の大祭は伝統を引き継ぎ、故郷を大切に守り感じる素晴らしいお祭りでした。

















われわれは、一足早く宿泊のロッジでバーベキューを始めました。杵築からのお客様5人を加え、小国の金子さん、玖珠町の役場の方、『鏡ヶ池物語』を本にまとめられた小田菊美さんと鞍馬スミ子さんも加わり、嵐山瀧神社の穴井宮司さんも駆けつけてくださり、その上ロッジの方のご好意でゆっくりお風呂にも入れました。家具屋のの梶原さんには、準備の段階からずいぶんお世話になり、この日も地元のお米でおいしいおにぎりも作っていただき、 食べ切れないほどの肉とご馳走です。朝倉浩平玖珠町長からの地元の絶品のお酒の差し入れもあり、お酒も飲み放題です。
まずは“頌子さんへの献杯”で始まりました。悲しさも寂しさも悔しさも後悔も… 、この巡り合わせも運命も全部引き受けて、だんだん冷えていく夜に、バーベキューの火にあたりながら、心だけは暖かく、皆、あなたのことを思っていました… 。