2015年5月17日日曜日

【 人生の分岐点 】〜 もしあの時違う道を選んでいたら 〜

【 人生の分岐点 】〜 もしあの時違う道を選んでいたら 〜
 60年なんてあっという間だった。“10年は一ひと昔…”井上陽水の名曲『夏祭り』がある。今は“20年はひと昔…”と言う気がする。それだけ加速度的に早く進んだ感覚がある。もしあの時に…”なんて考えたらキリがない。『アナザーストーリーズ』と言うNHK BSの番組がある。これは[別の人生]と言うよりも、知らされなかった違う視点からその現象を見ると、[別の物語]が見えるという番組だ。だから、1人の人間が“もしあの時違う道を選んでいたら”と言う話とはちょっと違うが、それぞれの人生は全く無関係のようで、複雑に絡み合って、影響しあっていて、どこかでつながっていると言うような意味合いでは共通するところがありとても興味深い。
僕の人生の[ターニングポイント]はいくつかあった。最初の大きなものは高校に入学した1年生のクラスだったと思う。担任の【小山桂一先生】との出逢いがなければ僕はこ音楽の道を歩まなかったかもしれない。美術の先生で、物事をこだわらずいろんな角度から自由な発想見ることのできる人だった。具体的な言葉は何一つ正確には覚えてはいないが、自分の好きなこと見つけて、やりたいことをとことんやれ!““失敗を恐れるな!”“何をやっても恥ずかしい事は無い、周りを気にするな!”友達を大事にしろ!”そんなことを教えられたような気がしている。とにかく個性を一番に大切にする人で、《俺はこれでいいんだ❗️》と安心して自分自身を好きになることができた。毎週月曜日の一限目のホームルームで、クラス皆んなで歌を歌う事が、僕の音楽の道を選ぶ入り口となった。夏休みに熊本で「五つの赤い風船」のコンサートがあった。当時は生徒だけで行けなかったので、先生がついてきてくれた思い出がある。《先生は生徒の人生に大きな影響を与える何かを残してくれるものだ》子供が最初に長く接する、人生を先に経験した大人だからだ。まあ、いろんな先生がいるが、知識を教えるだけじゃないのだ。だから僕は先生にもなりたいと思った。
今週のアナザーストーリーズは、29年前チャレンジャー事故で亡くなった、高校の先生の女性宇宙飛行士の話だった。[宇宙からの授業]夢だった。《リスクを負ってでも夢を追い続ける》彼女の思いはたくさんの子供たち人生に影響を与えた。《先生は子供たちに未来を、人生への希望を、可能性を教えるのだ》。









 [玉名高校芸能部]の僕は、今回も[北九州支部同窓会]に呼んでいただき歌を歌った。《懐かしい学生時代を思い出し、少しでも同窓会を楽しんでもらえるために…》。それが、僕の今の人生へ導いてくれた、ささやかな〈玉名高校への恩返し〉のつもりです。今年は関西支部、熊本白亜会へもお邪魔します。




(オマケ)九州からの帰りの電車の中で【フォークの神様 岡林信康】さんとばったり出会ってしまった。在来線の茨木から乗り込んで京都で降りた岡林さんは、ギターを抱え、静かで目立たず普通のおじさんに見えて、気付く人は誰もいなかったようだが、初めて生で見る僕はフォーク少年に戻ったようで、ドキドキして、写真も撮りたくてもとれなくて、話しかけるなんてとんでもなくて、やっぱり岡林信康さんは僕らの神様で、燦然と光輝いていました。『僕は45年前あなたの歌を聴いて何度も心を熱くしたんです‼️』『あなたは僕の人生に大きな影響与えたんです‼️』そう叫びたい衝動に駆られた夜でした… 人生は味わい深いなぁ…