2014年11月13日木曜日

【ラストコンサートまであと10日】 〜 35年目の11月の紫陽花 〜

あの詩に出会った当時、僕は【あじさい寺】にまだ行ったことがなかったのです。世は“ディスカバージャパン”と呼ばれ 、古い日本の町並みの、京都、高山、倉敷、萩、津和野…あたりを訪ねるバックパッカー、ヒッチハイク、ユースホステル、一人旅が流行っていて『遠くへ行きたい』と言う番組に触発され、【幸福駅】の切符を求める人もたくさんいた頃です。和田さんの走り書きのような詩を握りしめ、鎌倉の【明月院】を初めて尋ねた頃を思い出します。たくさんの人の様々な想いが詰まった『あじさい寺』。アレンジはその当時大人気の[青木望]さん。特にストリングスのアレンジに定評がありました。初のレコーディングはテイチクスタジオ。足が震えました。二十数人のミュージシャンが一斉に演奏する「あじさい寺」の伴奏のレコーディングを聞いた時は、感動で全身が震え、僕のメロディーがこんなにも素晴らしい音楽に変わって行くのかと胸が高まり夢心地になったことを思い出します。今日は、ここ15年バンドリーダーとして僕の音楽の中心的存在だった【口垣内八州彦】さんのアレンジで演奏した「あじさい寺」をご紹介します。(彼は今は体調を壊しリハビリに励んでいます。無念にも35周年コンサートには参加できませんでした)ビオラは11年前に運命的な出会いをいただいた、今の僕の音楽には欠くことのできない【鈴木民雄】さんです。(写真中央。右は、今回の35周年コンサートの中心的アレンジャーの【宇戸俊秀】さんです)
▼YouTubeより『あじさい寺』関島秀樹
 ※映像は歌の舞台とは別のあじさい寺です